シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~


「シリコンバレーからドラゴンズを語る」の続編として、落合GMの就任したドラゴンズについて主に日本のどこかから細々と語るブログです。

・旧ブログ:シリコンバレーからドラゴンズを語る

For Good

今日で1月も終わりとなる。

落合GMの契約満了日でもあるが、特にニュースにもならないようである。老兵は死なず、ただ消え去るのみ、といった所だろうか。


それよりも明日は新しいシーズンに向けたキャンプの初日である。例年いろいろ話題があって期待が大きく膨らむ時期ではあるものの、それを差し引いても今年は面白い材料が多いのではないかと思う。

森新監督の就任、森脇コーチなど著名な新コーチ、多くの新外国人、伸び悩んでいる選手に見られる脱皮の気配、ベテラン選手の巻き返し、新人王当確とまで言われるドラフト1位の柳など、昨年までと比較すると確度の高い要素が多いように思う。優勝目指して頑張って貰いたい。



さて、しかし今日が落合GM契約最後の日でもあり、弊ブログ終了日に設定した日でもある。場違いであるかもしれないが、もう1度最後に更新させて頂きたい。


当ブログについて総括すると、落合GMがGMに就任したことで高揚してついブログを再開してしまい今日に至るといった所で、行き当たりばったりが続く中で長らくお付き合い頂き大変恐縮である。

GMとしての考えや行動がここまで外部に明らかにならないというのは大きな誤算であり、このような形態になると事前に思っていればブログを再開することもなかったのだろうが、これはこれで筆者個人にとっては苦しくも楽しく継続出来た貴重な経験になったのではないかと受け止めている。

落合GM率いるドラゴンズの優勝を共有して喜べなかったということが本当に残念であり、未だに心の傷が癒えない部分ではある。ブログを再開した甲斐がないと言えなくもないが、しかし叶わない夢を共に追い求める時間を共有できたこともまたひとつの趣向と理解するようにしたい。本当に残念であり、この点については時間が戻って欲しいという思いを抑えることが難しい。ソフトバンクとの日本シリーズ最終戦なども心残りではあるが、また少し違った形でのほろ苦い思い出である。


しかしなんとか気持ちを今季に切り替え、ブログを更新せねばという強迫観念(苦笑)に脅かされることなく、熱く穏やかな気持ちで引き続き応援していければと思う所存である。なかなか時間を合わせるのが難しいが、今年以上にスタジアムにも足を運べればと思う。




更新は一旦こちらを最後として、ブログ自体はこのまま残すため気が向いた時には是非コメントを残して頂きたい。



一方で、また何か特別なことがあれば気まぐれに更新したい。中日が優勝したり、落合GMがドラゴンズに戻って来てくれたり、といった「筆を取らずにいられない」ような日が来ることを願いたい。





3年強、長らくのご愛顧頂いたことへの謝辞により幕引きとさせて頂きたい。結果的に800回程度更新したようで、これまで続けられたことについて御訪問頂いた方々に感謝したい。








皆様今までどうもありがとうございました。

ブログ「シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~」  管理人



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落合GMの総評

年が明け、もう10日近くになろうとしている。時が過ぎるのは早いものである。

1月末に向けて何か更新の構想を立てようかと思っていたのだが、そうこうしているうちにあっと言う間に1月も終わってしまいそうであり、とりあえず五月雨式に更新していきたい。


落合GMについて、成否を問われればファンとしては否と言わざるを得ない。ファンとしては勝つことこそが正義であり、結果的に勝てなかったことについて、落合GMにどのような役割を任せたのかも含め、球団として失敗であったということして貰いたい。

例えば負けても儲かれば良い、というような考え方もあるかもしれない。昔はヤクルトは巨人に勝つとヤクルトの売上が下がるとして巨人戦に負けるように指示していたという噂もされたりしていたが、勝ちを犠牲にする球団経営はファンに対する裏切り行為であり、勝てなかったことはすなわち失敗であったという認識だと信じたい。


振り返ってみると、落合GMに最も期待されたのは高騰した年俸のカットと、それに対する世間の批判を前面に出て受け止めることであったのではないかと思われる。初年度「落合GMの大ナタ」という体で劇的な減俸を行い、その後はそれほど契約更改の前面に出てこなかったのではないかと記憶している。この点、選手やファンに対し、通常行われないような大幅な減俸を行ったことについて球団への批判を和らげたという貢献はあったのだろう。

特に和田の引退については、クリンアップまで打っていた選手を引退させるというのは相当の荒療治であったように思う。結果的に就任時に数億円という年俸の選手が多くいた状況に対し、1億円を多少超える選手が数人という所までコストダウンを達成したことについて、落合GMでなければより大きな軋轢が生じていたのではないだろうか。


しかしこのミッションと合わせ、限られた予算の中で優勝できるチームを、ということも期待されていたと思われる。こちらの点では、結果的に期待を裏切ったと言わざるを得ない。GMは戦力を集めるのが仕事であり、監督はそれを活用するのが仕事であるとすれば、優勝できるだけの戦力を集めたGMに対し、監督が無能であるために優勝できなかったという理屈もありえるかもしれないが、首脳陣も含めて整備するのがGMの役割である。そのために森コーチを招聘したりしたのだろう。

谷繁監督との確執が報道されたりしたが、谷繁監督が無能であれば早期に更迭させるべきであったし、更迭させないのであれば谷繁監督が成果を出せるようなサポートをして貰いたかった。結果的に勝てなかったことについて、非常に残念であった。落合GMの下でドラゴンズが優勝することを夢見て応援してきた身として、夢が潰えたことは本当に残念である。


一方で落合GMは職務に忠実な人であったのではないかと思う。恐らくは全権を持ったGMではなく、ある程度役割と権限が限定されていたのだろう。その中で、例えば谷繁監督というのは決定事項であり、監督はここまで権限がある、という部分には口を出さず、やるべきことをやって、それで負ければ仕方ないという考えであったのではないかと想像している。

今季の開幕前、白井オーナーが谷繁監督の契約に言及していたが、落合GMから谷繁監督の限界が報告されていたのだろう。契約上残り2年分の報酬を支払う義務があるということを踏まえての続投となったようだったが、監督の人事権がないGMでは限界があったのだろう。

一般的なGMであれば、そこは谷繁監督の権限という所にまで口を出したりもしたのだろうが、そこが落合GMの潔さであると思われる。コーチの人事権はGMの職務として落合GMの考えが出ていたと思うが、しかし現場の最終決定権限者は監督であり、これ以上を求めるのも酷であったのかもしれない。

谷繁監督を籠絡し、本人のプライドを傷つけないようにうまく傀儡政権とする手もあるが、落合GMの人生観とは異なるように思われる。そんな落合GMを期待したわけでもない。落合GMの素晴らしい所をどうやって生かせば良かったのか、予算と谷繁監督という縛りがある中ではこれ以上難しかったのだろう。

お金をかけずに補強するというのは非常に難しい。できるとすれば、外国人の目利き、ドラフトと、自軍で足りていないパーツを余っている所から拾ってきて埋めることぐらいだろう。その点、ドラフトに重点を置いてアマチュアの試合を多く見たというのは落合GMなりに限られた条件の中でやれることをやろうとしたのではないかと思われる。指名した選手は残念ながらこれまであまり活躍出来ていないが、落合GMの遺産として、今後の飛躍に期待したい。


結果的に殆ど落合GMからの発信がなく、総括するのも妄想でしかないが、発信が無かったことについては球団からの要請であったように思われる。戦犯のように扱われながらも言い訳一つせずに立ち去る強さは流石という他ない。どこまでも契約に忠実であったということだろう。

落合GMの真価を問うとすれば、監督の人事権を持たせた状態でどうするかを見てみたいが、二度とGMをやることはないだろう。監督をやる可能性も高くないかもしれない。他球団で活躍する姿を見るのも辛いとなれば、これからは解説などを通して落合GMの考えを聞くことを楽しみにしたい。偉大な落合氏がおそらくは氏にとって最初で最後となるであろうGM職において結果を出せなかったことは非常に残念である。


あまり情報もないためまとまりのない文章になってしまったが、中日ファンとして、この3年間勝てなかったことは本当に残念であり、落合GMには多くの制約があったとしてもそれを跳ね返して勝って貰いたかったという期待を裏切られた思いと、制約による限界はやむを得なかったのだろうという同情の思いが半々である。


最後に、以上は想像による筆者の感想であり賛否あると思うが、批判的なコメントについては以後御遠慮頂きたい。当ブログももう終わろうとしてる中で、これ以上不毛な議論が続くことは電車で閉じかけた扉を挟んで口論するような虚しさがあり、批判的なコメントについてはこの更新を持って受付を終了として、必要に応じて削除対応とさせて頂きたい。

幾多ある落合GM贔屓のコンテンツの中から当ブログのような零細ブログに長期間に渡ってお立ち寄り頂いたことには心から謝辞を申し上げたい。あとはそっとしておいて頂ければ幸甚である。




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明けましておめでとうございます。

新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしく御願い致します。


落合GMの退任まであと1ヶ月を切ってしまったが、なかなか更新する気力も湧かない。GM時代においては落合GMが一体どういう考えで何をしたのかということについてあまりに情報が少なすぎるため、いろいろな出来事を振り返るという気分にもならず、ただ寂しさを噛み締めるだけの状態である。

さて、2017年の元旦は例年になく暖かかったような印象であったが、今年もまた無事に1年を過ごすことが出来ればと思う。中日ドラゴンズにおいては間もなく落合GMを失うことになるが、監督、首脳陣は新たな方向に向けて気力と経験に満ちたメンバーとなっており、選手も要所を補強しており、期待できる1年になるのではなかろうか。贔屓目のため、過去に期待しなかった年は無く、優勝を期待してスタートするのは毎年のことではあるが、楽しませてくれる1年になることを祈りたい。


落合GMについての残念なニュースとして脅迫の話が出ているが、暴力に屈したような報道のされ方は如何なものであるかという思いはある。オーナーも落合GM擁護の趣旨で明かしたのではないかと思われるが、脅迫行為の成功例として報道されることは次の犯罪行為の誘因ともなりうるため、報道されるべきではない情報であったとは思う。脅迫行為があったこと自体にも憤りを感じるが、一定の割合でありうる行為であり、取り扱い方としては良くなかったと思う。脅迫の成功例が明かされたことで、このような犯罪者と同類の人間が再度さらにエスカレートした形で脅迫行為等を行う危険性が高まったであろうことは間違いなく、これにより落合GMが再度中日に携わってくれる可能性も激減したのではないかと思われる。


いろいろ頂いているコメントについては大変面白いものもあり、また継続を希望して頂く声については大変恐縮で申し訳ない思いであるが、「コメントする場がなくなる」という件については、こちらを閉鎖するわけではないのでこちらにコメントして頂ければとは思う。更新がなくなれば廃れていくことが必定ではあると思うが、物理的にコメントを出来なくするわけではないので、御自由に利用して頂きたい。


1点意見として、「試合を見ていない人間は意見をするな」という筆者に対する批判があったが、こういう論拠の出し方はあまり好きではない。素人が言いたいことが言えるのが娯楽としてのプロ野球の良さであり、自分は経験者であるとか、試合を多く見ているとか、3冠王を3度取ってから初めて文句を言えとかいうのはプロの世界では正論であるとは思うが、それぞれの層がそれぞれの楽しみ方を出来るのがコンテンツとしてのプロ野球の偉大さであると思う。

プロ野球と対極的な位置付けとして、プレーヤーとして弱い人間はファンとしてコメントすることも憚られるようであった将棋の世界があったが、ニコニコ動画などの影響で「観る将」という層が生まれ、極端な例ではルールも知らないぐらいのファンも増えているようである。一将棋ファンとしてこの傾向を好ましく思っていたところ、将棋界の最高位である竜王が挑戦者に不正疑惑をかけて交代させるという一大スキャンダルが発生してしまい、大いに失望しているところである。いい方向に進んでいると思っていただけに本当に残念であるが、野球で言えば日本シリーズで日ハムが「広島は不正している疑惑があるので別のチームに代えないと日本シリーズを戦わない」と言ってそれを週刊誌にリークしたような話であり、善意に解釈しようがない。


話が少しそれたが、私の愛するドラゴンズ、将棋ともに少し残念な2017年のスタートとなってしまった。しかしここから巻き返し、終わってみたらいい年になっていることを祈りたい。




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