シリコンバレーからドラゴンズを語る~GM編~


「シリコンバレーからドラゴンズを語る」の続編として、落合GMの就任したドラゴンズについて主に日本のどこかから細々と語るブログです。

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夜明け

昨日はいろいろと考えさせられる日となった。いろいろ書くと長文でごちゃごちゃになりそうだったので論点を分けて書いてみたのだが、まとめるのはなかなか難しい。

さて、今朝森新監督の会見を新聞で読んだのだが、印象的だったのは「2−3点を取りにいって点が取れないよりも、1点を取りにいって取れない方が投手は苦しい」というコメントであった。さすがに終盤は1点でもリードした方が有利であるからおそらく先発投手の心境の話なのだろうが、具体的には初回の無死1塁でバントをするような作戦のことを言っているのだろうか。

投手の心理というのは経験者でないとわからないものかもしれない。素人目には1点でもリードしていた方が有利であると思うのだが、一方でドラゴンズの各投手が重要な場面で崩れ、気楽な場面で抑えるというのはここ数年繰り返し見てきた光景である。序盤は無理に1点のリードを奪おうとするよりも、大量点を狙いにいき、結果的にゼロでも問題ないということかもしれない。

昔のドラゴンズは序盤の小さなリードを守りきるような試合も多かった気がするのだが、最近はそれを相手にやられることはあっても、こちらがやるという試合はあまり見られなくなったように思う。これが繊細な投手心理であるとするならば、その機微を嗅ぎ分けて配慮することが出来れば立て直せるかもしれない。元々ポテンシャルの高い投手は多くいる印象であり、一人でも多くの投手を開花させて貰いたい。



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小笠原二軍監督 監督就任の是非

結果的に小笠原監督の誕生とはならなかった。

個人的に、小笠原は中日ドラゴンズのためにいい仕事をしてくれたとは思うが、しかしまだ巨人の選手というイメージが強い、世間的には日本ハムのイメージが強いのかもしれないが、あまりパリーグの試合を見る機会がないため、どうしても巨人時代が記憶に新しい。

二軍の結果や小笠原監督のコメントを見てきて、監督としての能力は高いのではないかと期待している。いろいろ要素はあるだろうが、勝ちに対する執着心があり、またぶれない哲学があるように思える。勝つことこそ正義、というのはシンプルであり、またフェアでもある。二軍は育成重視であるが、勝敗を重視することが育成を促進するという面もあるように思われる。その点、弱かった二軍から戦力となるような選手がなかなか育たなかったことには関連性があるのかもしれない。


少なくとも圧倒的な戦力を誇り、レベルの高い選手達が一軍への切符を切磋琢磨しているソフトバンクと優勝争いしたことは大きな成果であり、小笠原二軍監督の一軍監督昇格は一軍監督もチャレンジであり、また有能な二軍監督を失うことでもある。外部から招聘するよりも内部事情を知っている分プラスであるというメリットはあるものの、適材適所で活躍していたものを外すデメリットもあることを考えると、小笠原二軍監督には来年も二軍で成果を出して貰えればと思う。


鳴り物入りでプロに入りながらも伸び悩む選手が多い一方で、それほど期待されていなかったにも関わらずプロで大きく飛躍する選手もゼロではない。前者の選手、すなわち期待に反して伸び悩んでいる選手は多く思いあたるが、これらの選手に加え、今はまだ注目されていないような選手が小笠原二軍監督の下で飛躍してくれることを期待したい。最終的に活躍するのはドラフト上位の選手が多いが、下位指名で飛躍する選手も中にはいる。近藤など育成から始まって閉幕では一軍に残り、今季最も飛躍した選手ではないかと思うが、好調な選手を一軍に送り出し、不調な選手を受け入れて調整させ、全体の層を厚くするような存在価値の高い二軍を作っていって貰いたい。


誰しも引退後は監督をやってみたいと思うものなのだろうか。これだけ多くの名選手が引退していく中で、監督の椅子は球団で1つだけであり、落合GMのような長期政権があり、星野監督、高木監督のような再登板があることを考えると、監督になれるのは数世代に1人ぐらいである。今回ここまで有力候補として名前が挙がりながら選に漏れたのは残念だと思うが、将来の小笠原監督に対する期待が故の人選であることは間違いない。


得てして指揮命令系統が定まらない組織は機能しない。谷繁監督体制も当初の懸念ではあったのだが、結果的には役割分担がうまくいかなかったような印象である。コーチがどうなるか分からないが、落合GM、森監督、小笠原二軍監督という体制は谷繁監督体制と比較して上下に違和感のない体制であり、前回の反省を生かしたということもあるかもしれない。小笠原監督、森ヘッドコーチだとまたいびつな上下関係になり、組織として機能しなくなると谷繁監督体制の二の舞ではある。


落合GMの監督復帰に対する大きな期待があり、小笠原監督にも多少の興味があり、森監督という結論は無難ではありながらも少し地味な決定という印象はある。落合GMが背後に透けて見えるという点で全国的な注目を多少は得られるだろうが、地味で弱いというのはあまりにも寂しく、地味な代わりに強いチームになって貰いたい。




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今シーズンの終わり

全試合が終了した。しばらく公式戦を見れなくなるのは残念の一言に尽きる。皮肉な意味ではなく、下位チームを応援して楽しむノウハウが体得できたような1年であり、こんなシーズンであっても試合がなくなるのは寂しいという他ない。


勝っているときは大変興奮するが、一方で負けるや順位変動などに対する重圧もあり、勿体ない負け方をしたりするとストレスが溜まってしまう。それも含めて楽しみではあるものの、今季後半は純粋にその試合だけに専念して楽しむことが出来たようにも思われる。


球場では純粋にその試合を応援する人がマジョリティであるように思う。勝てばなおのこと、負けたとしても点数が入れば盛り上がり、チャンスになるだけでも盛り上がり、いつもよりも多少純粋な気持ちで応援できたのではないかと思う。



個人的な話で大変恐縮だが、昨年は2試合見にいって両方勝ったのに対し、今年はそれなりに試合を見に行ったが全敗であった。特に神宮球場で勝ち試合に当たるのは大変難しく、今年に限ってはマツダスタジアムはそれ以上だったのだろう。勝つことが最大のファンサービスという話があったが、勝った時の盛り上がりは何事にも代え難い。


その点、今季6連敗で終戦というのはファンサービスとして最低な終わり方と言っていいだろう。今シーズンそれなりに勝った東京ドームで満塁弾によるサヨナラ負け、12回裏のサヨナラ負けというのは巨人ファンにとっては大きなファンサービスであったに違いない。



小宮山が「誰が監督をやっても優勝できるような戦力でなかった」と言っていたが、それは結果論である。戦力的な優劣はあるが、機能するかどうかは相対的な関連もあり、一概に言えるものではない。広島は新戦力もあったが中心的に活躍したのは昨年からそれなりに出ていた選手達であり、中日でも例えば高橋が序盤良く打ったのはビシエドが好調であったことも一因であろう。小宮山の意見がどうこうということではなく、このまま来季に突入したとしても、優勝できない戦力とは言い切れないのではないか、ということである。


「落合が監督をすれば優勝すると思っているのか」というコメントがあったが、答えはYesである。谷繁監督だったこの3年間も、シーズン前は優勝できるのではないかという期待感を持って応援してきており、これは楽しみ方でもある。誰が監督をやろうが、優勝できるのではないかという思いを持ってしまうのは外野の無責任さゆえであろうが、来季こそ優勝してくれるのではないかと信じている。



終盤において、阿部とエルナンデスの起用が目についた。ビシエド、バルデス、ジョーダンは残留が決まっているようで、エルナンデスを残すかどうか迷っているのだろう。レギュラーとしてはショート堂上、セカンドは荒木、亀沢、遠藤あたりに期待するとして、この辺りの選手が怪我をしたり全く機能しなくなった場合、エルナンデスというバックアップが必要なのか、阿部が機能すれば不要なのではないかという比較であったように感じている。


阿部は落ち着きがあって欠点が少なく、エルナンデスを解雇しても阿部がカバーできるのではないかと思ったのだが、結果的に合格であったかどうかは微妙なラインであったように思う。保険として残すのではないだろうか、というのが予想だがどうなるだろうか。


谷繁政権では高橋、遠藤、エルナンデスといった打撃力のある選手に遊撃を期待してきたが、来季はどうなるだろうか。堂上が途中からレギュラーを掴んだが、体力的な問題で調子を落とした時期もあり、不慮の事態を想定したバックアップは必要だろう。



さて、話がそれてしまったが、森監督の構想を楽しみにしたい。




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