さて、今朝森新監督の会見を新聞で読んだのだが、印象的だったのは「2−3点を取りにいって点が取れないよりも、1点を取りにいって取れない方が投手は苦しい」というコメントであった。さすがに終盤は1点でもリードした方が有利であるからおそらく先発投手の心境の話なのだろうが、具体的には初回の無死1塁でバントをするような作戦のことを言っているのだろうか。
投手の心理というのは経験者でないとわからないものかもしれない。素人目には1点でもリードしていた方が有利であると思うのだが、一方でドラゴンズの各投手が重要な場面で崩れ、気楽な場面で抑えるというのはここ数年繰り返し見てきた光景である。序盤は無理に1点のリードを奪おうとするよりも、大量点を狙いにいき、結果的にゼロでも問題ないということかもしれない。
昔のドラゴンズは序盤の小さなリードを守りきるような試合も多かった気がするのだが、最近はそれを相手にやられることはあっても、こちらがやるという試合はあまり見られなくなったように思う。これが繊細な投手心理であるとするならば、その機微を嗅ぎ分けて配慮することが出来れば立て直せるかもしれない。元々ポテンシャルの高い投手は多くいる印象であり、一人でも多くの投手を開花させて貰いたい。
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